◆侵入窃盗の現状◆


その後「特殊開錠用具の所持の禁止等に関する法律」の施行により、ピック(ピッキングを行う道具)を含む開錠工具の所持が取り締まられた事や、警察庁の侵入窃盗に対する取り締まり強化3 ヶ年計画の実施や、当組合員を含む防犯事業者の懸命の防犯対策施工により平成15 年以降減少を続け平成20 年では155,047 件とピーク時の約半数となった。
減少傾向とはいうものの一日に424.7 件もの侵入窃盗が発生しており、国民が安全と感じていた昭和30 年代から見れば1,5 倍の高い水準を推移している。
しかし日本ロックセキュリティ協同組合としては、侵入窃盗が無くなったわけでもないのにマスコミなどが窃盗事件を扱う比率が落ちていてニュースなどで目にする機会が減っている今こそが危ない!と警鐘を鳴らします。


  
ピッキング

ピッキング

鍵を使わずに針金状の特殊工具を鍵穴に差し込んで鍵穴を回して錠を解錠す
る技術、以前は錠取扱業者の持つ特殊な技術であったが、その技術が流出しピッキング窃盗団が発生した。精度の高いピッキング対策シリンダーへの交換が進んだ事により、平成12 年をピークに減少傾向にある。
ピッキングに狙われていたシリンダーの出荷量は7000 万個を超えるといわれその対策として使用されたと思われる高精度のシリンダーはその半数に満たないと言われていますので、まだまだ街中にはピッキングに弱いシリンダーが残っています。身近なカギをもう一度見直していただく事をお勧めします。

 

サムターン回し

サムターンとは通常室内側に付いていて鍵を使わずに施解錠する為のつまみ
の事です。サムターン回しは大きく分けて2通りのタイプがあり、一つは戸先側や郵便物投入口など既に空いている隙間から解錠する方法、もう一つは鍵穴の近くにドライバーやドリルなどの工具を使用して穴を開けてから解錠する方法に分かれます。
マンション用軽量扉の中には非常に薄い鋼板を使用していて、簡単に穴が空いてしまう物があります。そのためピッキング対策が進み仕事のやりにくくなった窃盗団にねらわれてしまい平成15 年に4千件を超える被害を出した。特に戸先やポストからのサムターン回しは被害にあっても痕跡がわかりにくく、無締まり(カギのかけ忘れ)と分類されてしまってもおかしくないため、注意が必要です。

 

カム送り解錠

バイパス開錠とも言われ特殊な道具を用いて錠シリンダーを迂回して直接上
ケース内部に働きかけてデッドボルト(かんぬき)を作動させ解錠する手口です。この不正解錠の手口が発見され警察庁より平成14 年に発表された時にはピッキング・サムターン回しに続く第三の手口として大きな反響を呼びましたが、警察庁及び日本ロック工業会の素早い対策が功を奏し、現在のところ明らかにカム送り解錠とされた侵入窃盗は警察庁に認知されていない。

 

こじあけ

ドア錠破り(こじ破り)

ドア戸先側の隙間などにバールなどを差し込み、デッドボルト(かんぬき)が出たまま強引にこじ開けるなどの、ドアの錠を破壊する手口です。
ピッキング・サムターン回し対策のされた錠でも、戸先側からカンヌキが見
える構造の扉であれば手口の対象となるため、住宅だけに絞ってみても年間1,000 軒以上の被害が発生しています。

無締まり

治安悪化や社会不安が叫ばれている中、ここ数年30〜40%もの高い水準で
無締まり(カギのかけ忘れ)が侵入手口とされている。このデータが本当であればどんなに優秀な鍵でも鍵を掛けなければその真価は発揮出来ないので、ゴミ捨てなどの短時間でも施錠の徹底をしていただきたいと思います。
またその一方でピッキングや非破壊のサムターン回し等痕跡の残りにくい手
口が無締まりに分類されている可能性も指摘されているため、ピッキングやサムターン回しに対するより一層の注意が必要とされます。

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