防犯コラム

知っているようで知らない犯罪の手口

1:ピッキング

 

鍵を使わずに針金状の特殊工具を鍵穴に差し込んで鍵穴を回して錠を解錠する技術です。以前は錠取扱業者の持つ特殊な技術でしたが、その技術が外国人窃盗団に流出しピッキング被害が増大しました。その後、ピッキング対策された高性能シリンダーへの交換が進んだ事により、平成12年をピークに減少傾向にあります。ピッキングに狙われていたシリンダーの出荷量は7,000万個を超えるといわれ、その対策として使用されたと思われる高性能シリンダーはその半数に満たないと言われていますので、まだまだ街中にはピッキングに弱いシリンダーが残っています。
身近なカギをもう一度見直していただく事をお薦めします。

 

2:サムターン回し

 

サムターンとは室内側に付いていて鍵を使わずに施解錠する為のつまみの事です。サムターン回しは大きく分けて2通りのタイプがあり、一つは戸先側や郵便物投入口など既に空いている隙間から解錠する方法、もう一つは鍵穴の近くにドライバーやドリルなどの工具を使用して穴を開けて解錠する方法に分かれます。マンション用軽量扉の中には非常に薄い鋼板を使用していて、簡単に穴が空いてしまう物があります。
そのためピッキング対策が進み、仕事のやりにくくなった窃盗団に狙われてしまい平成15年には4,000件を超える被害を出しました。
特に戸先やドアポストからのサムターン回しは被害にあっても痕跡がわかりにくく、無締まり(カギのかけ忘れ)と分類されてしまってもおかしくないため、注意が必要です。

 

3:カム送り解錠

バイパス解錠とも言われ、特殊な道具を用いて錠シリンダーを迂回して直接錠ケース内部を操作してデッドボルト(かんぬき)を作動させ解錠する手口です。この不正解錠の手口が発見され、警察庁より平成14年に発表された時にはピッキング・サムターン回しに続く、第三の手口として大きな反響を呼びましたが、警察庁及び日本ロック工業会の素早い対策が功を奏し、現在までのところ明らかにカム送り解錠とされた侵入窃盗は警察庁に認知されていません。

 

4:ドア錠破り(こじ破り)

 

ドア戸先側の隙間などにバールを差し込み、デッドボルト(かんぬき)が出たまま強引にこじ開けるなど、ドアと錠を破壊する手口です。
ピッキング・サムターン回し対策のされた錠でも、戸先側から閂(かんぬき)が見える構造の扉であれば手口の対象となるため、戸建住宅と集合住宅に絞っても直近3年間で年平均1,400件以上もの被害が発生しています。

 

5:無締まり

 

侵入窃盗の侵入手口の中で、ガラス破りと無締まりによる被害が多くなっています。警察庁発表のデータによると、ここ数年来40%以上もの高い水準で無締まり(カギのかけ忘れ)の被害が広がっています。
どんなに強固な防犯対策を取っても鍵を掛けなければその真価は発揮されませんので、ゴミ捨てなどの短時間でも施錠の徹底をして頂きたいと思います。
またその一方でピッキングやサムターン回し等、痕跡の残りにくい手口が無締まりに分類されている可能性も指摘されているため、ピッキングやサムターン回しに対するより一層の防犯対策が必要とされます。

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