特集年頭の辞
年頭所感
警察庁生活安全局
生活安全企画課長 阿波 拓洋
令和8年の年頭に当たり、皆様におかれましては、健やかに新年を迎えられましたことと心よりお慶び申し上げます。
皆様には、平素から防犯意識の向上や防犯性能の高い錠の普及促進など、国民の暮らしの安全のため御尽力賜っていることに対し、心より敬意と謝意を表する次第であります。
さて、昨今の治安情勢を見ますと、刑法犯の認知件数は、戦後最小となった令和3年以降、増加傾向で推移し、無差別に人を殺傷する突発重大事案や重大な人身安全関連事案の発生が見られるなど、極めて深刻な情勢にあります。
特に、匿名・流動型犯罪グループは、被害が著しく拡大している特殊詐欺やSNS型投資・ロマンス詐欺をはじめ、治安上の課題となっている事犯の多くに深く関与しており、その対策の成否が我が国の治安に大きな影響を与えると言っても過言ではありません。
警察といたしましては、匿名・流動型犯罪グループに対しては検挙と抑止を含む総合的な対策を一元的かつ強力に推進するなど、治安上の諸課題に的確に対処できるよう組織の総力を挙げて各種の取組を推進しているところであります。
また、住宅・建物における防犯対策につきましては、錠の販売・取付け等の業務に従事される貴組合の皆様と共に広く国民の皆様に防犯に係る情報を提供し、高い防犯意識を持っていただくことが極めて重要であると考えております。
貴組合におかれましては、毎年6月9日を「我が家のカギを見直すロックの日」と定め、全国の支部において警察と連携の上、防犯性能の高い錠や鍵掛けの重要性等についての広報啓発活動を推進されているほか、「鍵と錠」という住生活の安全・安心を守る最も重要な建物部品を扱う専門家として、各種講習会の開催等を通じて高い知識・技能と倫理観の醸成に努められるなど、侵入犯罪の防止等にお力添えをいただいているところであり、警察といたしましても大変心強く感じております。
皆様におかれましては、引き続き「国民に身近な防犯の専門家」として、地域の安全・安心の確保と国民の防犯意識の向上に向けた取組の一翼を担ってくださいますようお願い申し上げます。
結びに、皆様の御健勝、御多幸と貴組合のますますの御発展を祈念いたしまして、年頭の御挨拶といたします。
