防犯コラム

ディンプルキーとギザギザのカギはどちらが安心!? その④

 

これまでの解説で、シリンダーの防犯性能を位置づける最も重要な部品の一つが「タンブラー」であると説明しました。

 

そのタンブラーには、固い金属ピンで構成されるピンタンブラーともう一つ、金属板で構成されるディスクタンブラーがあり、こちらも日常生活で使われるシリンダー錠に使われ広く普及しています。
ピンシリンダーより大量生産化しやすいので製造コストが下げやすく、耐久性能も高いのがその大きな特長です。
 
短所として、そのシンプル過ぎる構造から耐ピッキング性能面でやや劣ると言われてきました。
しかし、その欠点を克服し防犯性能は高いレベルのまま低コストにて製作できるシリンダーが開発されました。
そのシリンダーは「ロータリー(ディスク)シリンダー」や「サイドバー(ディスク)シリンダー」と呼ばれる進化系シリンダーです。
 
これらのシリンダーは、ピッキングしようと道具を挿入し動かした瞬間、シリンダー内部に装着された「ロッキングバー」や「サイドバー」というセーフティー装置が働きピッキングの邪魔をする、という特徴的な構造をしています。

 

 

このロータリーシリンダーはディンプルキーだけでなくギザギザのカギを使用するタイプも製造されており、高い防犯性能が求められるビルなどの採用率が高く、ビル以外でも住宅や事務所入口用のシリンダーにも広く採用されております。
コストが安く防犯性能が高いのなら、このロータリーシリンダーが一番のお勧め商品とも言えますが、この商品の場合、合鍵が簡単に製作し易いという欠点があります。
ギザギザのカギは、キーコーナーでの複製がいとも簡単にできるからです。
このロータリーシリンダーにもディンブルキー仕様のシリンダー錠はありますが、ディンプルキーになるとやはり価格が高くなります。
 

最後に、ここまでの説明をまとめた表が下記になりますので、是非ご参照ください。

 

 

 

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